DeFiアナリティクス

DeFiポートフォリオトラッカーをABIなしで再構成する

DeFiポートフォリオトラッカーでは、複数チェーンにまたがる資産評価と、各プロトコルでのポジションの再構成、そして承認済みallowanceに潜むリスクの可視化を、1つの読み取り基盤の上に成立させることが求められます。ここでは、クロスチェーンnet-worthとspot評価、decoded logsによるsupplied/borrowed/stakedの再構成、approvalsスキャンとvalue-at-riskを、1本のkeyで束ねる構成を示します。

課題

一般的なトラッカーは、残高を取るbalances API、ポジションを解釈するデコーダ、危険な承認を洗い出すallowanceスキャナ、評価額を出すprice feedと、4つのソースを組み合わせて作られます。それぞれ更新頻度もデータ形式も異なり、突き合わせのコードとベンダー管理が膨らみます。とくにDeFiのポジションは、供給・借入・ステーキングといった状態がコントラクトのログに埋もれており、ABIを保守しながら解釈し続けるのは負担が大きい部分です。

使用するプリミティブ
  • Balances / portfolio / net-worthC2
  • Approvals / value-at-riskC2
  • Decoded transactions / logsC2
  • Spot / OHLCVC2

クロスチェーンnet-worthをspotで評価する

複数チェーンにまたがる保有資産をnet-worthとしてまとめ、spot価格で評価します。残高の集約と価格評価を同じ基盤で行うため、balancesとprice feedを別ベンダーで突き合わせる必要がありません。ポートフォリオ全体の評価額を一貫した価格基準で算出できます。

decoded logsからDeFiポジションを再構成する

supplied/borrowed/stakedといったDeFiポジションを、decoded logsから再構成します。デコード済みのログを使うため、プロトコルごとのABIを保守せずにポジションの状態を把握できます。新しいプロトコルへの対応でも、解釈ロジックを一から書き起こす負担を抑えられます。

approvalsスキャンとvalue-at-riskで承認リスクを可視化する

承認済みのallowanceをスキャンし、危険な承認を洗い出したうえで、value-at-riskとして「その承認によってどれだけの資産が危険にさらされているか」を示します。ユーザーが取り消すべき承認を判断できる情報を提示でき、別途allowanceスキャナを契約せずに同じkeyの上で完結します。

この構成が提供するもの

  • balances・デコーダ・allowanceスキャナ・price feedの4ソースを1本のkeyに集約できる。
  • decoded logsからsupplied/borrowed/stakedを再構成し、プロトコルごとのABI保守を避けられる。
  • approvalsスキャンとvalue-at-riskで危険な承認を可視化し、取り消し判断の材料を提示できる。

よくある質問

DeFiのポジションを表示するのにプロトコルごとのABIが必要ですか。

decoded logsを使ってsupplied/borrowed/stakedを再構成するため、プロトコルごとのABIを自前で保守する必要はありません。デコード済みのログからポジションの状態を把握できます。

危険なallowanceはどう検出しますか。

approvalsスキャンで承認済みのallowanceを洗い出し、value-at-riskとしてその承認により危険にさらされる資産量を示します。取り消すべき承認を判断するための材料を提示できます。

チャージして、キーを取得し、リリース。

セルフサーブ。暗号資産またはカードで支払い。クレジットで従量課金——重いプリミティブは高く、単純なものは安価。

APIキーを取得